スポーツシューズなら、何でもよいの?
2009.02.03
靴には、その用途によって向き不向きがあるのです
街を歩いていると、おしゃれな洋服にスニーカーという女性を、よく見かけるようになりました。
ご来店されるお客様の中にも、結構そのような出で立ちの方が増えました。
何を履こうが、その方のご自由であり、靴や風情が口を挟むことではないのですが、ちょっとご注意を!・・・
靴というものは、革靴にしろスニーカーのようなスポーツシューズにしろ、その使われ方によって靴づくりというか設計などに違いがあるのです。
例えば、テニスシューズなどは、固いハードコートでのプレーにも耐え得るような底まわりにしてあります。
足・脚の力の強い方が履かれる分には、そんなに問題はないのですが、そうではない、脚力の非力な方などが履くと却って疲れてしまうこともあります。
また、ランニング用・ジョギング用のシューズは、軽く作られていて、しかも
着地から蹴り出しまでの重心移動が、かかとからつま先に真っ直ぐ抜けるように 設計されています。
これに対し、「歩行」というものを考えてみると、着地した後、
重心はかかとから小ゆびの付け根のあたりまで外側に沿っていき
そして、ボール部の辺りで親ゆび側に振れて、そのまま親ゆび及び第二趾で蹴り出していく、という流れになります。
これを「あおり歩行」と言います。
このように、足を外から内へ”あおりながら、足ゆびで蹴り出す”から、反対側の足もスムーズに前に出ることになります。
また、適度な重さのある靴が振り子の役目をしてくれるため、最小のエネルギーで歩き続けることが出来るのです。
ですから、「歩く」ことを楽しみたいときには、ランニング用・ジョギング用のシューズではなく、ウォーキングシューズをお履きになられることをお奨めします。
また、その逆でサッカーやバレーボールをする時に、ウォーキングシューズを履いて臨んだとしたら、大変ですよね。
難しい話になってしまいましたが、靴にもいろいろなタイプがあって、その目的・用途によって履き分けをすると良いですよ ・・・ということです。
どうぞ、靴でお困りの時には、我々シューフィッターにご相談下さい。