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履きやすい靴は、脱げやすくて疲れますよ

2009.01.25

簡単に履けてラクな靴って、ホントは疲れやすいのです

 

お客様に、”どんな靴をお探しですか?” とお聞きしたときに、一番多いお答えが・・・

とにかくラクな靴をちょうだい。スッと履けれて、どこも当たらなくて、柔らかい靴」というものです。

我々シューフィッターにとっては、

”う~ん、困ったな!!”  と言うのが偽らざる気持ちです。

 

「脱いだり履いたりが楽な靴・・・」 つまり、お客様の言われる”楽な靴”は、履きにくい靴なのです。

なぜかと言いますと、履きやすい靴は、脱げやすい靴 なのです。

 

日本では、スリッポンという、甲の下がゴムになっていて「スッと」履ける靴が、日常用の靴として多くの方に好まれています。

それとか、紐で結ぶ靴でも、ヒモをゆるく結んだままで、そのまま足を突っ込む方が多いようです。

これは、靴を履くときにきちんと座って靴べらを使用して履くのが、面倒!!・・・という理由のようです。

 

でも、このような靴は”脱げやすくて”、履いているときに知らず知らずのうちに、脱げないようにつま先に余分な力を入れて歩くことになるのです。

ですから、このような靴で長時間歩くと大変疲れるのです。

 

シューフィッターから言いますと、履いて快適な靴は

1.ヒモ靴 → 2.ベルト止め → 3.ベルクロ(マジックベルト) →4.スリッポン(甲ゴム) → 5.ステップイン(ローファー等)

の順になるかと思います。

ローファーなどの履きにくい靴を指定靴にしている中学校や高校が多いようですが、これなど、”靴後進国・日本 ”の 証明なのではないかと、嘆いています。

 

それから、”どこにも当たらない柔らかい靴”ですが、一見理想的な靴に思えるのですが、とんでも無いのです。

靴は、その中で足が勝手に動かないように支える ことも、大きな役割なのです。

柔らかすぎる靴とか、革が伸びてゆるくなってしまった靴では、アーチを支える力がなくなってしまいます。

そうなると、足趾の間が拡がってしまい、開張足になって、足の裏に大きなタコが出来たりします。

そして、そこから外反母趾 へと進んでいきます。

また、適度な堅さがないと、足からの力を地面に伝えにくくなります。

その辺りが、靴の難しいところです。

 

当店では、その辺りのことも十分に考えて、お客様の足を支えて護る靴を探そうと頑張っています。

靴及び靴や(シューフィッター)の言うこともちょっと聞いてみられると良い靴に出会えると思いますよ !(^^)!

 

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