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歳月は、物事を大きく変えるチカラがある

2008.11.18

歳月は、物事を大きく変えるチカラがあると思います。

よく「石の上にも三年」と云いますが、10年あるとなにがしかの事業を育て得る、人を変え得るチカラのあることに遭遇しました。

ある日、お気に入りの「ブログ」めぐりをしていて、とても印象的な記事に出会いました。

京都の子供靴専門店のオーナーブログなんですが、内容をかいつまんで書きますと

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『10年前、ある事情で全てを捨てて、

小さな子供二人と縁のある京都に帰ってきた彼女、

働く場所も頼る当てもなく、当初は貯金を取り崩して細々と生活をし、

先行きの見えない不安に心が張り裂けそうになっていた。

そんな彼女が、お嬢ちゃんたちと鴨川沿いに満開の桜を見に出かけた時に、

突然に号泣してしまう。

子供たちが心配して「ママ、どうして泣いているの?お腹痛いの?」と

心配そうに訊いてくる。

彼女は、はっとして「桜があんまり満開で綺麗だから、感動して泣いちゃった。

大きくなると感動したり、嬉しくても涙が出るんだよ。」と答えた。

お嬢ちゃんたちはにっこり笑って、仰け反るようにして桜を見上げる。

それを見て、「私がメソメソしてはいけない。頑張らなくっちゃ!!」と

自分に言い聞かせ、それから一心不乱に頑張ってきた。

その時から10年、無事今年娘さんが高校入学になった。

今こうして、母娘3人、無事に元気に生きていることに心から感謝している。』

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このような内容のブログでした(かなり省略してありますが)。

横丁の靴や、不覚にもほろりとしてしまった。

その方は、欧州製子供靴の販売にかけては業界で上位に位置するお店を作り上げたのです。

 

いいですね。

逆境をバネに苦労しながらも一生懸命働いて、ある立場を作る。

こういうの、世の中によくある「成功話」という人もいますが、横丁の靴やはそうは思いません。

 

過去の嫌だった思いや苦しかったことって、なかなか人には言えません。

まして、大げさに言えば世界中に発信されるブログに書く、なんてことは大変なことです。

読んでいて、これで人気をとろうとかそんな下劣な手合いのものではないことは、すぐにわかります。

ただ、淡々と振り返るように思い出しながら、周りの方への感謝とともに綴っている。

なかなか出来ることではありません。

 

それに対して手前ども、おさだウイズ店。

今年で18年。

自分の中では、よくやってきたなぁという思いもありますが、

多少でも進歩したのだろうか、本当にお客様のお役に立てているのだろうか???

そんな反省の心を呼び覚ます話に出会えた気がしました。

 

歳月。

と云うより、

目標を持って、毎日毎日営々と同じことを飽きずに工夫しながら、前に進もうとする姿勢

それが、「歳月」というチカラで、何かしっかりとした形あるものに変わってくるのでしょうね。

 

私もやまだもそろそろイイ年になってきていて、がむしゃらに頑張れるのも、あと10年くらいかなと云う気もします。

これから10年、心新たにリセットしてもうひと頑張りしようという気になりました。

「本当の履き心地」って何だろうかというということを丁寧にお伝えしながら、お客様の愉しく活力のある日々の生活を、足元からサポートできればと願っています。

ぜひ、これからも皆さまのお手伝いをさせてください。

 

 ※この文章は、当 おさだウイズ店のニュースレターという、お客様へのお手紙(2008年5月号)のなかで書いたものの転載です。後から読み返して、自分の気持ちに素直に書けていると思い、載せることにしました。

 

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