上質な映画って、観終わったあとも余韻にひたれますね
昨日は朝から税務のことで税理士事務所のMさんと打合せ後、いつもお世話になっているK先生との勉強会がありました。
今後へつながる気付きやアドバイスをいくつもいただき、いろいろと夢を描くことが出来ました。
その後、時間が出来たので、およそ三週間ぶりに映画を観に出かけました。
昨日観たのは、「ハドソン川の奇跡」。
覚えておられる方もおいでかも知れませんが、2009年にアメリカ・ニューヨークで起きた飛行機の不時着水事件とその後の知られざる真実・実話を映画化したもの。
ハドソン川に不時着水した、USエアウェイズ1549便
クリント・イーストウッド監督&トム・ハンクス主演のもので、以前から愉しみにしていました。
観た感想は、すこぶる上質な名作と個人的には思っています。
バードストライク(鳥がエンジンに飛び込むこと)で両エンジンが動かなくなってしまい危機的状況になるのですが、ベテランパイロットの操縦とまわりの人々の迅速な救出劇により、誰ひとり亡くならなかった奇跡。
それを航空調査委員会が、机上の理論でパイロットたちを責めていく。
けれど、逆に機長やクルーのすばらしい判断と操縦が認められる、と云うあらすじなのですが、いやぁ人間ドラマとしてホントすばらしいものでした。
「自分の仕事をしただけ」とのセリフには感動しました。
また、機長と副機長、クルーや救助に当たったフェリーの船長や、沿岸警備隊。
上からの指示を受けるわけでもなく、それぞれの判断で、即座に決断して行動をしています。フェリーの船長などは、着水後わずかな時間で現場に到着し、救助を開始しているのです。
想定外のことに対しての応用能力が高い、と云うかマニュアル的ではないんですね。
マニュアルの国って思っていたアメリカの強さみたいなものを感じました。
今の日本、特に映画「シン・ゴジラ」で描かれていた官僚機構との対比を見たような感じでした。
「シン・ゴジラ」と、この作品を見比べてみるのも面白いですね。
まあ、理屈っぽい話は置いておいても、ホント深みのあるよい映画だって思いました。
それだけに、エンドロールで席を立たれる方々がいましたが、惜しいって。
そこにホロッとくるお宝映像もあり、鑑賞後の余韻にひたれたのでした。
主演・トムハンクスさんと実際のパイロット、チェズレイ・サレンバーガーさん
自分の仕事と経験に自信を持ち、悩みながらも主張を続け、真の賞賛を勝ち得た人間の物語。
よかったです。
淡々と描きつつも深く考えさせる、イーストウッド監督の手腕、すごいです。
これからも名作を期待します。