やはり、世の中動いているって実感!
一昨日、Yさんが来てくださいました。
Yさんはアメリカのロス在住で年に数回日本に来られます。そして、年に一度はお立ち寄りいただいています。
そのYさん、当店のブログでほしい靴を見つけられお越しくださいました。
今回の来日では、滞在5日間の弾丸帰国で仕事の他にはお友達にもお会いしていないそうなんです。それなのに、わざわざおさだウイズ店まで飛んできてくださいました。
いろいろな靴をお求めいただいたのですが、今回の一番お気に入りはこのレザースニーカー。
特注でつくられたバッグとぴったんこです。もちろん、履き心地もメッチャお気に入っていただきました。
そのYさんにいろいろお話を聴かせていただきました。
あちらでの情勢やお考えなどです。Yさんは、アメリカで事業に携わっておられます。的確な状況分析をされますし、学びの量もスゴイ方です。
実は横丁の靴やがこの頃何度も読んでいる本のひとつに、「小売り再生」があります。Kindleで読んでいるのでこんなに分厚くはないですが、中味はかなり強烈なことが書いてあります。
簡単に言うと、このまま何もしないで(変化しなければ)、小売業は死ぬってことです。
現在の世界の現状(技術変革やその対応の差などから生ずる激変)から始まり、最後に希望の予言を書いているのですが、そこには変態する「覚悟」を説いています。
読んでいて納得することのなんと多いことか!
時代は、世の中は確実に変わっています。
おさだウイズ店も、数年前よりこのことを感じて(師匠の小阪裕司先生の示唆などによって)変わろうとしてきました。
横丁の靴やの仲間たちも、まわりの親しい人たちはもう変わりはじめています。
そんな時に、アメリカの商いの現場(Yさまから観る変化)をじっくりお聴かせいただき、まさに!って感を強くしました。
詳しくは書きませんが、簡単に言ってしまうと(Yさんは誤解を与えるといけないので、ごく親しい人と面と向かって話すときしかこの話はしないって言っておられました)、アメリカの小売りは寂れてしまった(つまらなくなってしまった)と云うことです。
どこも同じような商品が並んでいて、「あっ、ステキ!」と思わせてくれるショップが次々と消えていっている、との感想でした。なじみのオートクチュールの店もなくなり、価格訴求や便利さだけの「つまらなさ」を感じられておられるそうです。
ご家族のために食についてはオーガニックのこだわったショップを愛用しているそうですが、そう云ったお店は少なくって価格もかなり上がっていて「大変なんです(笑)」ってこぼしておられました。
大きく世の中が動いている(その理由は、もちろんIoTをはじめとする情報技術のすざましいスピードでの進化があるとは思いますが)感覚を目の当たりにした次第です。
それらに関する本もいっぱい出ていますね。「サピエンス全史」などもそう云った観点からすると、まさに預言の書みたいに思えます。
それよりも、実際今の社会に生きているとその変化は誰でもまざまざと感じているはずですが。
我々はどこに向かっていくのか?
そんなことを真剣に考えて、考えながら未来に向かって変態しながら進み続けるほかはないって感じています。
こんな小さなおさだウイズ店でも、それに向けていろんなアプローチをしてきています。
ようやくほんの少しずつですが向かう道を探し当て、それに向かっていろんなものを変えながら動いている最中です。そして、その向かっている先や対応もその時々によってどんどん変わってくるって思っています。
つまりエンドレスに進化し続けなければ、存在理由がないような。ちょっと怖い気がしますが、愉しみながらがんばっていくしかないですね(*^_^*)
そんなところを感じていただけたYさんからは、「私のためにも、がんばってくださいね」って激励されました。
えらいこっちゃですが、まさに今そんな時代のまっただ中にいることを再認識させていただいた時間でした。
Yさん、貴重な時間とお話をありがとうございました。心より感謝です。