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靴を選ぶということ

2010.02.24

靴を選ぶことって、本当はすごく難しいことなんです。

お客様の足は、お一人お一人、全て違います。

足の長さや幅、太さ、甲の高さ、爪先の形状 etc etc

これらは、計測によって、ある程度は目安を付けることが出来ます。

このような形状の他に、肉付きのよい足、骨っぽくて少しでも刺激があると痛くなる足。また、一日のうちでかなり変化(腫れたり)する足など、数値では測りきれないのです。

お客様が感じられる靴のフィット感 というか許容度。

ゆるめの靴が好きな方、ぴったりキッチリ合っていないと気の済まない方、その感覚は人さまざまです。

このように、靴選びの要素 (エレメント) は本当にいろいろあり、しかもそれらが複雑に絡み合っています。

そのため、当店ではお客様のお話をお訊きし、実際に足を触らせて頂くことから、靴選びをスタートさせます。

その上で、ベスト(実際にはベストはなくベターかな ・ ・)と思われる靴と、その周辺サイズの靴を一緒に用意して、お持ちします。

そして、当然ですが履いて頂き、試し歩きをしていただきます。

その時に、足と靴との適合度(フィット具合)を確かめるフィッティングチェックをします。

この部分が、我々シューフィッターの真価の問われるところです。

同じメーカーの同型タイプでも、デザインが変われば当然履き心地も変わってきます

いろいろ試すうちに、これまでフィット感に無頓着であったお客様でも、「うん、これイイね」と気持ちよさを感じるものに出会います。

それはこれまでにあまり感じられたことのないような感覚 ?

靴全体で、足が包み込まれるような感覚 (気持ちの良さ)

無理がなく、それでいて しっくりしている履き心地。

これがとても大事なのです。

これまで、大きめの靴を履き続けてきた方には、少しきつく感じられるかも知れません。

ずっときつめの靴を履いてきた方には、ちょっとゆるく思われるかも知れません。

この感覚は、すぐには分からないかもしれませんが、合った靴を履き続けることによって、だんだん会得(?)出来るようになります。

そうなると、靴選びが楽しく、速くなってきます。

当店で、一番最初のご来店時に、時間をかけてお話をお伺いしながら一緒に靴選びをしていくのには、そのような理由があるのです。

最初は「時間がかかって面倒だ」とか「自分の好みの靴を勧めてくれない」とか思われるでしょうが、先ずはお付き合い頂けると助かります。

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