靴ひも、結んでますか?
少し前の「雑記帳」にも書いたのですが、この頃(昔からですが)気になっていることがあります。
それは何かと言いますと、靴の脱ぎ履きの仕方です。
人が多く集まるようなところなどで、どのような靴の履き方をするか見ていますと ・ ・ ・
多くの方がすとんと靴を床に落とし、そのまま足を突っ込んで 「ぐいぐい」と履いています。
「俺の靴だから、どう履こうとあんたにゃ関係ないだろ!」と言われれば、それまでですが。。
このような履き方をしますと、靴の大事な部分である「かかと」を潰してしまうことになります。
私どもにとっては、とても悲しくなる「履き方」です。
写真をご覧下さい。
商品は違いますが、新品の靴と、「かかとを踏んづけてしまった」くつです。
こうなってしまうと、もう元には戻せません。
右の靴の場合、履いてもかかとのホールドがしっかりしていないため、履きづらく疲れてしまいます。
これではせっかく靴底を修理しても ・ ・
ほんの少しでよいのです。靴に「愛情」をかけてあげて下さい。
ヒモ靴なら紐をゆるめ、靴ベラを使ってお履きいただき、軽くかかとを地面に落とすようにして「靴のかかと」と「足のかかと」を合わせて下さい。
それから、しっかりと靴紐を締め、「さあ、行くぞ!」と出かけましょう。
スリッポンやローファーの場合も ”靴すべり”を使って滑らせるように足をお入れ下さい 。
それだけで、あなたの靴は気持ちよく、しかも長期間履けるようになります。
さあ、「面倒くさい!」なんて言わないで、ぜひ実行してみて下さい。
ほんの少しのことですが、これだけであなたの気分もずっと良くなりますし、靴も傷むことが少なくなります。
補足:
靴ひもですが、これは消耗品です。
しっかりと靴ひもを締められていますと、すり切れて弱くなり、やがて切れてしまいます。
でも、これは自然なことです。「紐が切れる」のは当たり前なのです。正しく靴を履かれていれば、そうなります。切れたら買い換えて下さい。当店でも、いろいろな種類の靴ひもを用意しています。