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ちょっとデリケートなお話ですが

2023.12.22

人って皆お顔が違うように、足も違います。

サイズ(長さ、幅、まわり寸法)、ペド・タイプ(足のかたち)、甲の高い低い、薄い足、ガッチリした足などなど

皆さま、ホントいろんな足を持っておられます。

まさに多様性そのもですね。

そのように千差万別の足に合わせて、また体調や(病気やケガなどの)症状にも考慮し、用い方・履き方に合わせてその方が笑顔になる靴探しのお手伝いをしているのが、私たちシューフィッターなんです。

2023年12月店内01
おさだウイズ店の全員、シューフィッターの有資格者です

その多種多様の足に合わせるべく、いろんな靴を在庫している訳ですが、、買われるお客さまからはその他に好き嫌い、趣味性、金額など、足と靴以外の要素も入り交じってきます。

そして、言い方は悪いかもしれませんが「規格外」サイズってものもあります。

ご婦人で言えば、20.5から22.0㎝とか25.5㎝以上のサイズは、概ねどこのメーカーさんもあまり造っていない場合が多いのです。

快足楽歩カンパニー おさだウイズ店では、そのような方々のお役にも立とうと、これまではそれらのサイズもかなり持っていました。

でも、そのようなイレギュラーサイズのお客さまが、あまり来られないようになってきました。

スニーカーなら、サイズ的にはかなりのレンジがありますし、そんなにフィッティングも考えずにアバウトに履けてしまうからでしょうか。

ご来店されても、「こんなデザインではなく、もっと違うもの」とか「この色ではなくって、私はこんな色が欲しい」などなど。

仰ることはお聴きしますが、言ってみれば「無い物ねだり」のような気がします。

こちらもいろんなところを当たって、時にはご無理を言ってそれらのサイズを取り寄せ(海外から)たり、つくってもらったりして、なんとか対応しようとしているのです。

2023年12月店内03
店内にはあまり靴は並んでいませんが奥の在庫室にはいろんなタイプの靴が

こちらから見ると合っていない(けれど、なんとか履かれている)スニーカーで来られて、ああでもない、こうでもないと言われてもそれ以上は無理だし、こちらも「お好きにどうぞ」って言うしかありません。

そうすることが続けば、こちらもイレギュラーサイズの取り扱いを絞っていく、またはやめてしまうと云うことになります。

どうしてもご自分の欲しいデザイン、カラーのものが欲しければフル・オーダーで造れば何とかなります。

でも、それにはおおよそ数十万円くらいはかかります。

その人のための一足だけを作るって、とてつもなく費用がかかるのです。

考え尽くした木型(靴型)やパターン(型紙)を用いて数を造るから、普通に買える金額になるのです。

そのようなことを考えられたことはないのでしょうね。

ふっと来られて、「私の欲しいもの、ください」って言われても、なかなかに難しいことをお分かりいただけるでしょうか?

それなら、お客さまのご要望などをしっかりお聴きし、それに沿ったものをお時間いただいて探し出し、ご提案した方がお互いにロスなく悦んでもらえるのではないか。

これが、以前から繰り返して申し上げている「お客さまの欲しい靴を探す」と云うことにつながります。

これまでの靴屋さんとは少し違う「商いの仕方」になりますが、これからこのような発想に基づく買い方・売り方に共感いただける方々も増えてくるように思います。

今回はイレギュラーサイズのものについて書きましたが、その他のフットウェアや商品に関しましても「お探しする」ことを多くしていきたいと考えています。

これがこれから先を考えに考えての「おさだウイズ店」のひとつのカタチです。

まだいろいろ考えていますが、一つずつしっかりお客さまに悦んでいただけるカタチにしていきたいと思っています。

お客さまのご希望に出来る限りは寄り添いながら靴をご提案させてはいただきますが、すべては無理です。

いつ来られるかわからないお客さまのサイズを持っているだけでも大変で、その上、その時のご気分やお好みまでピッタリとはいかないのですね。

ご提案できる靴は、履き心地はもちろんのこと、その方の生活スタイルやご用途に合い、日々でのご使用やお出かけなどで歩くことが愉しくなっていただけるようにならねばなりません。

お客さまがこの靴が欲しいと言っていただいても、合わないと判断すれば残念ですがご提案はできません。

2023年12月店内02

そんなこんなと云うことをずーっと考えてきて、上記のような商いに少しずつ舵を切っていきたいと思っています。

これからもぜひ、おさだウイズ店をご活用いただければ仕合わせです。

長文、お読みいただき感謝です。

※ こんなことを書いたら、お客さま方に叱られてしまう嫌われてしまうかもしれないと、ドキドキしながら書いています。

でも、商売を取り巻く状況やお客さま方の考え方も変化してきています。
「履ければいいや」ってネットでご購入されたりされる方も多くなっているようです。

こんな小さなお店ですが、お客さまへの想いは熱いものがあります。

これからもご愛顧いただければうれしい限りです。

よろしくお願いいたします。

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