生かされている意味
ちょっと長文ですが、この頃考えていいることを書いてみました。お読みいただければ、とてもうれしいです。
横丁の靴やおさぴーの母親は大正生まれで、95歳を越えました。
数年前より施設でお世話になっています。
本当は長男である私が面倒を看なくてはいけないのですが、私もカミさんも仕事を持っていて、なかなかに難しいところがありました。
幸いに、とてもよい施設とご縁をいただき、安心して暮らしてもらっています。
母も十分承知していてくれて、
「ここに居れば暑さ寒さも感じないし、三度三度の食事もきちんといただけて天国だわ」
なんて言ってくれていますが、でも時々見せる寂しい横顔に罪悪感と悲しみのようなものを感じていたおさぴーです。
家族4人での写真もかなり以前のものになってしまいました
「仕事」を免罪符にして、老親の面倒を看ていないうしろめたさを感じていました。
施設に入る前に、母が「私の介護で思うようにならないとしたら、それこそ私が辛いから気にしなくていい。しっかり皆さんのお役に立つ仕事をしてください」と言ってくれて、そのようにさせてもらっていますが、、、、
ですが、葛藤があります。
大したことではありませんが、おさぴーは現在もお仕事をさせていただいています。
お客さまの足を観させていただき、その方に合った靴をお見立てしている些細な仕事ですが、やりがいと誇りを持って日々励んでいます。
才覚があって、「組織」にして承継者やスタッフの人たちでまわるカタチになっていれば、介護も自宅でできたかなぁという思いもありますが、いかんせんそんな才能もなく、今もお店に毎日いて日々商いに励んでいます。
でも愉しいですし、それこそ靴で困っておられたお客さまがお帰り際にニコッと笑顔で「ありがとう」と言ってくださるのをお聞きするのは、とても仕合わせなことです。
また、スタッフにも恵まれてお客さま方からのご信頼にお応えできることもうれしいことです。
大黒柱のやまださんもず~っと長くがんばってくれています
青木さんも成長してきてくれてうれしい環境になってきました
母を施設に入れているという負い目のようなものがあるだけに、余計にお客さまとの応対には全精力を投じています。
おさぴーも65歳を超えましたが、元気にお仕事させていただいています
今66歳、来月になれば67歳。もう少しはがんばれそう。。。
と云うか
自分で「老害」を少しでも感じた時には引きたいとの覚悟は持っていますが、出来ればバタッといく寸前までこの仕事に精を出したいと思っています。
この頃、そんなことを考える時間も多くなってきました。
自分としては年齢とともに体力や瞬発力は落ちてきていますが、日々精進してきたものの蓄積はやはりあるかなと自負しています。
自然体で、なるようになる、出来るところまで愉しくがんばる。
その気でいるもので、これからの商いのカタチや道筋をどのようにしていこうかと、日々勉強もするし、いろんな方にお目にかかって知恵をいただいています。
そして、それらを後の世代に承継していってもらえれば、これに勝る悦びはありません。
数日前、施設のお医者さまに呼ばれて今後のことについて聞かれました。
誤嚥がひどくなり、食事もかなり工夫していただいているのですが体力も落ちてきていて、どうしようとのご相談でした。
以前母から聴いていた「自然のままに」という考え方をお話し了解をいただきました。
今すぐどうこうではないかも知れませんが、カウントダウンに入った感じです。
それだけに、余計自分としても死生観のようなものが問われている感じで、考えることが多くなっています。
人ってどこから来てどこへ行くのだろう
て、そんなことをいろいろ考えるこの頃です。
おこがましいですが「靴難民の救済」なんて大それたことをミッションとして掲げてきたおさだウイズ店と我々です。
こんな想いでこれからもがんばっていきます
いろんな意味で時代が大きく動いている今、改めて自分たちになにが出来るのだろう、どうすればもっとお役に立てることが出来るのだろうかと時間があれば話し合っています。
自分たちで考え行動すると同時に、大切なお客さま方からの「お声」やご要望などをいただきながら、新しいカタチをつくり、後の時代へ承継していくことが出来れば幸いです。
皆さま方のお力やお知恵をお借りして、前へ進んでいきたいものです。
それは、自分にとっても母にとっても安寧につながることかなと思い、日々もう少しジタバタしていきます。
長々と個人的な駄文をお読みいただき感謝しかありません。
ありがとうございました。
お母様と同じ我が母もこの8月末で96歳になります。今は弟の方に厄介になっています。少し認知症が始まり出し、それを遅らせる薬を今は服用しています。会いに行くといつも家族みんな元気にしてるか?って聞かれます。そしていつも皆元気にしているよ。と応えると安心してそうか、それがいいそれがいいと応えます。もっと長生きして欲しいといつも思って居ます。
舟川先生
コメント、ありがとうございます。
お母さま、お元気そうでなによりです。
当方の母も一年ほど前はそのような状態だったのですが、車椅子生活が本格化してから徐々に衰えてきました。
歩くと云うことがいかに大事かと痛感しています。
お母さま、安心さてあげてくださってください。皆さまの温かい接し方で長く元気でおられることをこころよりお祈りしています。