Vabeene工場見学その7
ポルトガルは、質のよいコルクの生産で有名です。
そのコルクをふんだんに使って、Vabeeneのフットベッドは作られています。
このコルクを厚さや固さ(柔らかさ)を考えて、理想的な構造になるように裁断と貼り合わせを行います。
ここまでになるのにも、裁断をする人、接着をする人、それぞれの持ち場で一生懸命作業をしています。
こうして作られた、フットベッドの土台になるものに底布を張り、サイズラベルを貼っていきます。
そうして出来上がったものをプレスにかけて、足が気持ちよく感じ、また、理想的に体重を保持するようなカーブラインを与えます。
また、このときに微妙なラインの修正や出っ張りなどを一つずつグラインダーで細かく削っていきます。
ここが一番感心しました。
ここまでやるとは!!という感じでした。
こうして、Vabeene の靴で、とても気持ちよく感じる「品質」が整えられていきます。土台が出来上がったものに、あるものを挟み込んで接着をします。
そして、それらを再度プレスして、乾燥させていきます。
その後、一足一足ずつをしっかり検品して、込み接着の終了した靴のもとに届けられます。
正直、フットベッドの生産まで自社工場で一貫内製しているとは思っていなかったのと、その作業手順の緻密さに驚きました。
ここまでやっているからこそ、Vabeene のクォリティ が維持出来るのですね。
ミューラーさんやデューラーさんが
「出来ることはすべてします。手間は惜しみません」 と
言っておられた言葉が鮮やかによみがえりました。
ここまでして、大切に作られているVabeene の靴たち。
おさだウイズ店でも、そのよさを十分にお伝えするとともに、お一人お一人に最高に気持ちよくお履きいただけるよう、フィッティングや微調整を更に向上させていきたいものと思いました。
大変長くなってしまいましたが、一応ここで「Vabeene社工場見学」についてのご報告を終わりにします。
まだまだ、「金型の生産現場」での驚きの技を目の当たりにしたことや、デザインルームの秘密、その先の最先端技術を使ったある工程などなど、お伝えしたいことは山ほどあるのですが、このあたりにして終わらせていただきます。
そのあたりをお知りになりたい方は、ぜひおさだウイズ店へ足をお運びくださいませ。
ここまでお読みいただき、本当にありがとうございました。