おさだウイズ店が店頭に商品を並べない理由
2016.08.31
当店にお越しいただいているお客さまには「通常の光景」ですが、おさだウイズ店では他店さまと違って、ほとんど商品が置かれていません。
一応「靴屋」さんかなぁって分かるくらい、数足オブジェのように飾ってはいますが、見て選択するような感じでは全くありません。
実は、靴、フットウェアってとてもむずかしい商品で、その方に合ってはじめて商品になります。
もちろん「左右差」などの微調整は当然としていたしますが、それにしても最初から合わないものならお勧めしたくないですよね。
でも、たくさん商品が並んでいると違いが分からない方々からは、「これ欲しい!」とか「これ履きたい!」って言われることになります。
それなら、最初から商品はあまり置かずに、お越しの客さまのおみ足とご要望、ご用途に合ったものをセレクトしてお持ちした方がいいと思っているからです。
参考にさせていただいたのは、京都にある老舗の呉服屋さんです。
お写真はネットから借用させていただきました。イメージとしてです。
こちらは店内に入っていっても、通路に座るところと、店内には畳が何畳も敷いてある空間です。
そこで、「こんなものを探しているんです」と言うと、奥からこのようなかごなどに入れて、おすすめの品をお持ちする。
そして、お客さまはここでじっくり吟味して品選びをされる、って訳です。
もちろん、店主さんのしっかりしたコンシェルジュ付きで。
こんなところから、ヒントをいただいたのです。
扱っているものに違いはありますが、お客さまのお買い物行動に目を移してみれば、とても合理的 かなと思っています。
「いやだ。もっとたくさんのなかから自分で気ままに選びたい」って言われるお客さまには向きません。
お客さまに理解されないと、お帰りなってしまう危険性もはらんでいます。
これまでの「お買い物」の仕方とあまりに違っていますものね。
ですから、その覚悟を持っておさだウイズ店では、そのようなスタイルをしているわけです。
変な店ですが、お陰さまで快足楽歩カンパニーおさだウイズ店、このところ元気に愉しく商いをさせてもらっています。