制靴、もうやめませんか
おさぴーが ”日本が遅れてる”って思うものに「制靴」があります。
軍隊などでは制服とそれに伴った制靴も必要でしょうが、学校や普通の会社では「制靴」はやめた方がいいのではって思うのです。
人の足って、ホント千差万別です。
それを一括りにして、同じ規格の靴を履かせるなんて20世紀も通り越して19世紀並みの遅れた行為ではないでしょうか。
例えば、学校での制靴としてのローファー。
学校での「制靴」として多く採用されているローファー
このローファーって以前より書いていますが、足をしっかり留める装置がなくって靴の中ではプレーンパンプスと並んで一番合わせにくい靴なんです。
人の足って長い短いだけではなく、太い細い・厚い薄いなど様々なタイプがあります。
それを調整の利かないローファーを「制靴」にしてしまえば、合わなくて困る人が続出します。
おさだウイズ店でも新学期には、カカトやつま先を血だらけにして飛び込んでこられる親子さんが続出します。
先日もメッチャ可愛いお嬢さんが靴が合わないとお母さんと来られました。
測定してみると27.5㎝のウイズD。
これでは、なかなか合う靴がないのが実情です。
なのに、学校の決まりで制靴としてローファーなんです。
女性用のローファーでこのようなサイズはまず無いです。
おさだウイズ店で人気の、細いおみ足の守護神「シュナイダー」のローファーなら
サイズもウイズもOKですが、学生さん用にしては高価になりすぎると思います。
ですからメンズ用のローファーの27.5㎝を求められたのですが、ご想像のように全然合いません。
可哀想すぎます。
ドイツやヨーロッパの靴ですと、一本ベルトやシンプルなひもタイプで制服にも似合いそうな靴で細いおみ足に合うものもあるのです。
シンプルなレースシューズならいろんなシーンでも違和感なく使えると思います
このような一本ベルトの靴も可愛らしくってシンプル。学校の制服にも似合うのでは。
あちらのサイズで「9」になりますが、むこうはこのような靴をつくって持っているんです。
ドイツのこのような靴なら、フットベッドも取り外して左右の微調整も可能です
現におさだウイズ店でこれまでもそのような靴に替えられて、笑顔になっている高校生や私立中学生がたくさんおいでになります。
先ほどのお嬢さんには特製のフットベッドを調整して”緊急避難的”に履いてもらい、「これなら脱げずに履ける」と言っていただきましたが、あくまでも仮です。
3年間、通学や学校内でず~っと履かれるなら、先ほどのリアルサイズでしっくりくるひも靴や一本ベルトの靴に替えるべきです。
お母さんと学校との間で相談されてよい結果になることを望んでいます。
もうこれから、こんな不毛な時間と体験をつくらないように、靴に関しては製靴と云う制度を廃止されたらいいのにと思うおさぴーです。
皆さまは、どう思われますか?