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横丁の靴やのお仕事の一コマ

2012.06.22

昨日は、東京からの朝帰りでお昼前の入店となりました(^_^;)

雨もかなり降っていて、お客さま出にくいかなぁ・・・・・なんて思いながら入ってみると、、、、お客さまいっぱい。

「殿さま出勤!だねえ」とか、「もっと早く来な、いかんがね」などと云われてしまいました。

ゴメンなさい。

 

お客さまが、お友達を何人かお連れいただいていたのです。

結構遠くからの方もお見えになり、ホント恐縮ものでした。

で、そのうちのお一人の方のことについて書きますね。

その方は、お年は60代の後半のご婦人なんですが、外反母趾内反小趾、それに開張足からくる胼胝と、多くの方がお悩みの足の障害をいくつも持っておられました。

それにプラス、足の大きさの左右差がかなりあり、本来ならオーダー靴、もしくは左右のサイズを換えて、細かな調整が必要なおみ足でした。

 

すっと見ただけで、かなり難しそうな足で、これまで「靴なんて気持ちいい、なんて思ったことない!」というお話でした。

しっかり足を拝見し、計測し、測定圧も確認して、なんとかなるな!と思い、”これなら!!”っていう靴を何足かお持ちし、履いていただきました。

一つは、ドイツ製の靴なんですが、腰つきの(かかとの付いた)サンダルタイプ。

同型が市販されていますが、これはそれのスペシャル版

フットベッド(インソール)が特殊仕様になっていて、おみ足にダメージのある方用にしっかり足を支え、しかも適度な硬さと共に、足に当たる部分はやわらかく接するようになっています。

そして、前足部はいくつかのベルクロ付きベルトで、調整固定ができ、靴の内で足が勝手に動きません。

よく、多くの客さまが勘違いされていますが、

外反母趾だからそこが当たらないようにゆったりした

ものを履かなければイケナイ・・・なんて思われて

普通幅でいいのにわざとユルユルの靴をお求めに

なっているケースが多いんです。

 

実際は、留めるべきところはしっかり支えて留めて、締めてはいけない「つま先部」は、決してあたらにように。。

まあ、そんな専門的なことは細かく書かなくてもいいんですが。

 

その靴をお履きになって歩かれたときの

驚きとうれしさの笑顔

このために商売をやっているようなものでしょうね

「こんな靴、あるんですね??!!」というお声。

あるんですね~ その気になって探そうとすると、ちゃんと巡り会えるようになっているのが、世の中だそうですよ(*^_^*)

これは速攻で決まって、もう一足。

これは、いつも痛い思いをしていて辛かった旅行を愉しいものにするためのものだそうです。

このように、きちんと使う(履かれる)目的を決めていただけると、お選びしやすいんですね。

もう一つは、ストレッチ素材を用いていて、なおかつ先ほどのものと同じようにアッパー(甲の部分)をベルクロリングを用いて固定調整が出来るようになった靴。

ソールも、MBTとは考えが違いますが、ローリング状になっていて、やわらかい部分と固い部分が微妙に配置されているものです。

本来なら左右差が、ワンサイズオーバー違っているので、左右別々にするのが望ましいのですが、これならなんとか微調整することで対応できます。

 

履いて歩かれると、「先ほどもすごいんだけれど、これならどこまででも歩けるわ!!」とのこと。

うれしくなっちゃいますね。

そんなこんなでお客様方みなさま、よろこんでお帰りいただきました(*^_^*)

 

普段、このようなお仕事の連続なんです。

昨日も、同じようなお客さまが3組ほどお見えになり、同じ靴が一度に数足お嫁に出ました。

私どもからすると、ちょっとした気付きと細工で、気持ちよく靴を履けて、たのしく日常を過ごしたり、旅行を楽しんだり出来るのです。

すべての方にパーフェクトは無理かも知れませんが、

多くの方は、知らないための間違いや誤解で

おみ足に合っていない靴を履いて

もっと苦しんだり悩んだりされているケースが多いようです。

あまり日常的なことなので、書いてこなかったのですが、もし同じようなお悩みをお持ちの方が、これを読むことによって、少しでも快適に「歩く」ためのフットウェアにたどり着ければいいなぁって思い書いてみました。

 

欲を言えば、その時の接客時の写真や靴などを写真を撮っておいて載せるのもよかったのでしょうが、私にはそんな余裕もなくって昨日の記憶をたどりながらの、文字だけのものになってしまいました。

実際は、もっと違うと思います。

百聞は一見にしかず、なんて言いますが、一体験は百見にしかず、かと思っています。

 

足と靴でお悩みの方々は、ぜひお近くの親切で一生懸命勉強して”なんとかしてさし上げたい”と熱情を持っている靴屋さんを探されて、少しでもお楽になってくださいね。

 

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