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知ってました? 靴って「調整」も出来るんですよ

2023.05.27

先日お出でいただいたお客さま。

新しいパンプスをお求めにお越しでした。

その時に以前にお求めいただいた靴がどうなのか伺ってみたら、何足か履かれていないものがあるそうなんです。げげげぇ。。

「えっ、それはマズいですね。どうして履かれていないのですか?」ってお訊きしたら、いくつもお持ちいただいている他の靴が履き心地が良くって、ちょっと苦になるところがあるものはあまり履かなくなってしまわれたようです。

もう少し突っ込んでお訊きすると、

例えば少しヒールの高めのサンダルですが、しっかり甲を押さえて当店ではすこぶる人気のものなのですが、長く履いていると甲が痛くなる、とのこと。

ヒールサンダル
こう云ったヒールサンダルを裸足で履くと、甲が薄い方だと痛くなることも

変だなぁって思いながら、どのような履き方をされているかお尋ねすると「裸足」で履かれているとのこと。

それで、合点がいきました。

その客さま、おみ足がとても細くて華奢なのです。

甲が薄いと云うことは、とても敏感でもあるのです。

それで、裸足ではなくてストッキングとかもう一つその中に薄いインソックスを履かれると、それがクッションになって気持ちよくなりますよと申し上げました。

でも、「あのサンダルは、裸足で履きたいの!」とのことでした (^^;)

それで、ご提案しました。

お持ちいただいて、肌に当たる部分を少し叩いて柔らかくして、皮膚に接触する感覚を変えるようにしましょう、と。

「えっ、そんなこと出来るの???」と半信半疑。

後日お持ちいただき、丁寧に念入りに皮膚に当たる部分で硬いところを専用の道具で叩いて柔らかい感じにしました。

そうしたところ、「えっ、不思議。痛くない! これならずっと歩ける!!」とお喜びに。

魔法は使えませんが、お客さまのおみ足により添った「調整」をして問題を解決するのは当たり前のことなんですが、世の中の人は知りませんものね。

そう、いろんなことが出来るんですよ。

ある眼鏡屋さんに、「メガネはいろいろ調整できるけど、靴は出来ないから大変ですよね」って言われました。

「ん、どういうことですか?」お訊きしたら、「だって痩せてゆるくなったり、太ってきつくなったら靴って買い換えなきゃダメでしょ」と。

いえいえ、そんな時こそ、手前どもの腕の見せ所ですよ。

ゆるければ、コルク素材などを加工してきつくしたり、きつく感じられるのならストレッチマシンで伸ばすことも出来ます。

パッキングワーク
ゆるくなった靴には、フットベッドの下にコルクを梳いて入れます
グラインダー
その時には、左右差に合わせて細かく削ったりします

また、外反母趾など、一部の箇所が当たるのなら、そこだけ管球ばさみと云う特殊な器具を使ってピンポイントであたらなくできますよ

ストレッチマシン
ストレッチマシンで伸ばしたり
管球ばさみ
外反母趾などで当たるところは「管球ばさみ」を使ってピンポイントで拡げます

などと申したら、ビックリされていました。

世の中の人、買って履きづらくなったら履かなくなるか捨ててしまわれるのかなぁ。

眼鏡もそうですが、靴も細かな調整をして快適にお履きいただけるんですよ。

もっともセルフで”自分の足に合っている(だろう)”と思って、計測もフィッティングチェックもしないで購入されているものだと、調整不能のものもあるでしょうけどね。

眼鏡や靴と云った「ウェア(アイウェア、フットウェア)」って、身体に合ってナンボのものです。

そのあたりをもっと知っていただけると、快適にウォーキングを愉しめる人が増えるのになぁって思ったおさぴーでした。

当店でお買い求めいただいた靴で、何か違和感ございましたら、ぜひお持ち下さいね。

頑張って履きよく調整いたします。

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