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お伝えするって・・・

2006.12.01

カメラの話です。

一昨日、京都へ紅葉を見に行ったとき、非常に多くの観光客がいました。

そのほとんどの方が、カメラを持っていました。日本ほどカメラ好きな国民はいないといわれていますが、それを立証したような光景でした。

多くはコンパクトタイプのカメラが多かったのですが、かなりの数の方がデジタル一眼をお持ちでした。

その内訳は、横丁の靴やがざっと見たところ、Canon と Nikon が双璧のようでした。

まれにオリンパスやソニー、そして横丁の靴やの持っていた Pentax という状況。

そうなんです。デジタル一眼レフのカメラでは、キャノンとニコンがダントツの横綱です。

この二つのメーカー以外は、非常に苦戦しているのが現状です。

現に、横丁の靴や愛用のペンタックスも大規模なリストラをしています。

そのペンタックスが、勝負を掛けた商品「K10D」を昨日から販売をはじめました。

この商品、とても前評判が良く、予約満杯の状態ですぐには手に入らない状況だそうです。

瞬間風速的には、12月のシェアは半分くらい行くのではないかという予想さえあるようです。

pentax

前ぶりが長くなりました。

そのペンタックスが、はじめて新聞1ページぶち抜きの広告を打ちました。

内容はといいますと、(以下引用)

——————————————————————
ペンタックスは幸せものです。

拝啓 ペンタックスユーザーのみなさん。
今回はちょっと趣向を変えて、お手紙でお伝えさせていただきます。

では、まずはじめに、お礼を。

7月発売のスタンダード機「K100D」はおかげさまで販売好調です。
ブログをはじめネット上で数え切れないくらいの意見が交わされ、
我々も一喜一憂しながら、たくさんの気づきをいただきました。
これも愛用してくれたみなさんがいたからに他なりません。
本当にありがとうございました。

そして11月30日。みなさんの声を反映させた「K10D」を発売します。
中級機として十分な機能を追及し、最高のコストパフォーマンスを目指しました。
発売を延期してご迷惑をおかけしましたが、
必ずや満足していただける仕上がりだと自負しています。
いつの時代も新しい「K」が出る時は、ペンタックスの転換期であったように、
今回の「K10D」もそうなるのではと、内心ワクワクしています。
カメラにとっての幸せとは、みなさんに使ってもらうこと。
だからこそペンタックスは幸せものです。
これからもみなさんに喜んで使ってもらえるカメラを生み出すために
製品づくりにも反映させますので、ドンドン声をいただけたらと思います。

敬具 ペンタックス                              (引用終わり)
——————————————————————

新機能とか性能といったメカ的なものは出さずに、販売開始が遅れたことへのお詫びや予約に対する御礼を述べた手紙形式のものです。

これはスゴイです。
会社としてそんなにはないであろう広告予算を使って、このような一見地味な広告を打った!

作り手としては、ここをこんなに進化させた!とか、この新機能は写真を・・・・どうのこうのと、載せたいはずです。

それを敢えて、「語り」かけることで、お客さまの心の奥底にまでメッセージを伝えている。

その後の反応は、ネット上のBBSなどで大変な数の反響が短時間にあったようです。

特に昔からのペンタファンにとっては、泣けるような広告であったようです。

お伝えするってことはこういう事なんですね。

お客さまの心に響くもの。

それがあれば、お客さまは良い反応を返してくださいます。

とても勉強になった広告記事でした。

横丁の靴やもない頭を振り絞って、「考え」なくっちゃ!と思いました。

※横丁の靴やは、カメラ好きではありますが、特に熱烈なペンタファンではありません。

キャノンとニコンもとても良いメーカーであると思っています。また、オリンパスも好きなカメラメーカーです。
ここで商品がどうのこうのではなく、「お伝えする」について感じたことがあったので書いた次第です。ペンタックスユーザー以外の方、誤解のないようにお願いします。

  • おお~っ!
    凄いですねぇ~^^
    開発に携わった人たちの顔が浮かぶようです。
    特にカメラに関心がなくても、心に引っかかりますね!

  • おお~っ!
    凄いですねぇ~^^
    開発に携わった人たちの顔が浮かぶようです。
    特にカメラに関心がなくても、心に引っかかりますね!

  • 機械関係の業界では、技術開発競争で大変なようです。
    よりコンシューマーに便利で良い製品を生み出すべく、技術スタッフの方々はすごい努力をされていると思います。
    そうして出来上がった製品を、特に機械的なものですとメカの部分を声高に訴えたいところなんでしょうが、今回のペンタックスは違ったということです。
    人にフォーカスしてそのハートに訴える、まさにW系ではありませんか。

  • 機械関係の業界では、技術開発競争で大変なようです。
    よりコンシューマーに便利で良い製品を生み出すべく、技術スタッフの方々はすごい努力をされていると思います。
    そうして出来上がった製品を、特に機械的なものですとメカの部分を声高に訴えたいところなんでしょうが、今回のペンタックスは違ったということです。
    人にフォーカスしてそのハートに訴える、まさにW系ではありませんか。

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