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雲中一雁

2023.04.20

一昨日・昨日とお店の休みを利用して、京都北部へ行ってきました。

京丹後市にある和久傳の森にひっそりと建つ「森の中の家 安野光雅館」を訪れたのです。

世界各地を旅して、そこでの印象を切り取っての水彩画や絵本などで高名な画家、安野さん。

生誕の地・津和野にも市立の美術館がありますが、こちらは森の中にひっそりとたたずむ、名建築家安藤忠雄さんが安野さんの作品に寄り添う小さな館として建てられたものです。

安野光雅館01
和久傳の森と森の中の家へのエントランス
安野光雅館02
エントランスを抜けると、左側に「和久傳の森」が拡がり、右手に「森の中の家」があります
安野光雅館03
小径を抜けると真っ黒な「森の中の家(安野光雅館)」が見えてきます
安野光雅館05
右手奥が美術館の入り口になります

今回訪れたときには、「繪本 シェイクスピア劇場」を特集していました。

じーっと観ていて、おさぴーもシェイクスピアを再度読んでみようと云う気になりました。

そして、今回一番感じたのは、掲げられていた安野さんの言葉のひとつ。

それが「雲中一雁」です。

雲の中で群れにはぐれたのか、一羽の雁が飛んでいくのを表す中国の言葉。

群れない、自分だけでも飛んでいくさまを表現したもののようです。

安野さんによれば、

「昔、中国の人から聞いた言葉。本当の意味は分からないが、雲の中を1羽だけで飛ぶアウトローな雁(がん)と解釈した。黙って飛んでいるけれど、安心立命の境地にある。僕は人と競争しようとも、偉くなりたいとも思わない。大好きな絵を描き、興味あることをやっていければそれでいい。」と。

群れから離れ雲の中を飛ぶ一羽の雁の孤高と絵描きを同一視し、独り立ちした自分も厳しいとはいえこれしかない道を今後も飛び続けるしかないという覚悟を自分を重ね合わせて、座右の言葉にされたそうです。

う~ん、なんかしびれました。

おさぴーは、とてもとてもそんな境地には至っていませんが、感じるところ大の言葉でした。

これを読んだだけでも、行った甲斐がありました。

そう。

行ってみたいと思ったら、やはり出かけるって大事ですね。

一昨日の夕方に発ち昨日の夕方帰りの弾丸トリップでしたが、とてもよい気をいただいてきました。

うれしいミニトリップでした。

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