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「履き心地」という、目に見えないものを商う

2011.01.14

この頃、感じることに、”技術の進歩の速さ” があります。

実は、横丁の靴や、結構新し物好きで、いろんなものに少ないお金の中から支払いをしています($・・)/~~~

 

IT機器などは、3年も持たずに陳腐化してしまうようなスピードです。

規格やベースになる素材なども、新技術や発見・発明によってどんどん変化しています。

そして分業化された世界的な生産システムでつくられる製品は、どんどん価格も下落して、どこでその商品を買えばよいのか判らなくなるくらいです。

 

そんな世の中で、おさだウイズ店は

「あなたの生活が愉しくなるための、フットウェア」を売らせていただいています。

かなり”アナログ”的なお店です。

 

お越しいただいた方の「お悩み」をお聴きするのが、先ずは一番のお仕事。

それから、その方のご使用(ご利用)になられる「ご用途」などをお尋ねし、それからが本番。

おみ足をていねいに測定し、触ってどんな状態なのかを観させていただき、歩行などもチェックさせていただきます。

それから、そのお客さまに適していると思われる「フットウェア(靴)」をいくつかお持ちし、しっかり履いていただいて、実際に歩いていただいてチェックをします。

その上で、

お気にいっていただいたものがあれば、その商品を微妙に調整などします(しなくてもいい場合もありますが)。

 

ヒトの足って、微妙に左右でも違うんですね。

そのあたりの「違いを調整」して、再度お履きためしいただき、OKならそれでお買い求めになります。

初めてのお客さまですと、面倒くさいと言われる方もお見えですが、”ウェア”って名のついている品ではやはり必要 なんだと思います。

アイウェア(メガネなど)やマウスウェア(入れ歯やマウスピースなど)と同じで、ヒトの身体、そしてその後ろにある「生活を快適にする」 ためには、こだわらなければいけないところです。

デザインやカラーなども、もちろん重要な要素ではありますが、単に”流行”を追われてこられる方には対応は難しいと感じます。


「履き心地」という、目に見えないもの
(靴というハードとフィッティング、そして、靴合わせというソフトとの融合されたもの)を商っていると、先の圧倒的な「技術革新」がかすんで見えることがあります。

確かに、フットウェアでも新しい素材や技術革新によって変わってきてはいます。

が、しかし、その中核をなすものは 人の手による、「ていねいで細かな血の通った作業」が、とても重要になってきます。
そう、フットウェアって「装置産業」から出来るものではないのですね。

どちらかと言えば、「熟練」という言葉が大事になる産業なのだと思います。

 

新し物好きの、横丁の靴やも日々していることは、この総じてアナログ的作業の繰り返しと積み重ねの中で、精進していくことが、自己のお仕事の原点なのかなと思い至っています。

ヒトの営みって面白いものですね。

 

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