伝えることの大切さと難しさ
本場欧州でも、とことん選んだ靴をそろえているお店は少ない
私ごとで恐縮なんですが、つよく感じたことがあるので書いてみます。
先月、10日ほど当店やまだとヨーロッパを旅してきました。
ウイズ店20周年を記念して、日頃頑張ってくれているやまだと、お互いに労わりながら?リフレッシュしてこようというのが大きな目的でした。
それと、もう一つの目的はあちらのお店を見て回ること。
ヨーロッパはアメリカと違って歴史があり、成熟した地域でもあります。
日本とはまた違う「深化」を遂げている所だと思っています。
で、いろんなお店を見て回りました。靴屋さんもそうです。何軒入ったことか。
でも、当店が置いているような、欧州製のアッパークラスの品を置いているお店がほとんどないのです。
メッチャすばらしいお店もありますが・・・・
どちらかと云えば、大量生産タイプの品や流行に乗った商品が多く見受けられ、お手本にさせてもらいたいようなお店があまりなかったのです。
「うぬぼれ」と捉えられてしまうといけないのですが、造りがしっかりしていて、足のことを考えて、それでいておしゃれな「フットウェア」が、そんなに流通していない感じがしたのです。
そこで、帰国後お越しいただいたお取引さまに、そのことを申し上げ、「どうしてなんでしょうね??」と質問を投げかけてみました。
そうしたら、即答でこう言われました。
「だって、おさださんのようなお店、全国でどこでもあると思いますか?」 と。
合点がいきました。
手前味噌ですが、当店の品ぞろえやお客さまへの接し方など、自慢ではないですが一味違うと思っています。
なるほどなぁ!!って疑問が氷解しました。
でも、当店にお越しいただいてよろこんでいただいているお客さまは、比率から言えばとても少ないと思います。
まあ、価格もそれなりにしますが、履き心地がよくって、しかも長い間履き続けられる、本当に良い靴の「よさ」をもっと多くのお客さま方にお伝えしたい!のですが、なかなかに難しいものがあります。
統計論や確率論(率の問題)を言ってしまえば、それで終わってしまいますが、何とか一人でも多くのかたに「履き心地のよい靴」の「気持ちよさ」をお伝えしたいものと、却って燃えてきたところです。
これからも悪戦苦闘しながら、いろいろ”伝道”をしていきたいと思っています。
どうか、「うざいなぁ。。」なんて思わずにこのブログも読んでくださいね。
よろしくお願いします。