歳を重ねるということ
2008.12.16
先々月、個性派俳優の緒方拳さんが亡くなられました。
好きな俳優さんのお一人でした。
いろいろなメディアがコメントなどを出されていましたが、
その中でNHKのニュースだった思いますが、非常に印象的な「言葉」がありました。
生前、緒方さんがインタビューで語っていたものですが、
「ひとに伝えるのには、70才から80才というのはとても適切な時ですよ」
みたいな発言でした。
聴いていて、「うーん!」と唸ってしまいました。
70才80才。
私の商売の先生からも、
「歳を重ねるほど若い人より有利です。
馬力とか体力・瞬発力は落ちてきますが、
その代わり『経験』というものが圧倒的に違ってきます。
それが、ハンディーを補って余りある力を与えてくれます」
と、お聴きしました。
自分はまだ50代半ば。お子さまの範囲ですかね。
うまく伝えられなくても当然かなどと、ちょっと開き直ってしまいました。
うん?困ったものですね^^;。
でも、80才。自分は生きていることができるのだろうか?とも思いました。
また、
「演じようとしなくていいのです。
思いをかみしめて伝えようとするだけでいいんですよ。
演じない方がいいんです。」
みたいなことも云っておられました。
うーん、ここまでくると、まさに達人の域です。
この域は無理としても、自分のしていることが多少でも人様のお役に立てるような、
そんな人間になれればいいなあ、と思っている横丁の靴やです。