すごい時代になってきたと思いますが
たとえ大きく世の中が変化しても、商人としてシューフィッターとして日々精進していくことに変わりはありません。
一昨日、日本でも「ポケモンGO」がダウンロード解禁になり、全国ニュース&社会現象になりました。
また、その少し前にはソフトバンクがイギリス「ARM」買収を発表。
ご存じの方も多いと思いますが、この「ARM」はCPUなどのキーデバイスの設計開発を会社のメイン事業にしています。現在、スマホや産業機械などに入っているチップの8割に関与していると云われ、あのインテルが欲しがった話も有名ですね。
ほんの直ぐ先の近未来で、IoT(internet of things) ほぼすべてのものがネットでつながるような世界が来たときには、圧倒的優位性を持つと思われます。すごい目の付け所と感嘆しています。
世の中は、AIやセンサー、ネット技術で大変革の波の中に入っています。
外出先から自宅の照明やエアコンを操作するなんてことは当たり前で、産業界や社会そのものの成り立ち方が根こそぎ変わってしまう!のではとも云われています。
車の自動運転やバーチャルでの服合わせや、センサーやロボットによる介護現場での活躍なども、直ぐそこまで来ているようです。
そのような社会の大きな変化がきた時、横丁の靴やのやっていること、人の身体に寄り添うウェア(フットウェア=靴)の商いに関してどのような変化があるのでしょうか。
思うに、ひとの感性やお好みに応じて、そのお客さまが悦ばれる靴を選び出したり、お渡しするときにいろんなことを考えて微調整をしたりと云うことは、機械ではなかなかに難しいのではと思います。
センサーもすごいでしょうが、経験値を基にした皮膚感覚の計測は難しいですよ
お客さまが考えていない世界を観させてあげることも重要なお仕事です
キュレーションとフィッティング
さりげなく、靴のことについてもお伝えすることがあります
もちろん、痛みを和らげたり、快適に履くための細かな調整も必要ですね
これこそが、私どもが必要とされるところであり、キモの部分だと思っています。
お客さまが考えていなかった装いのご提案なども含め、その人に寄り添ったキュレーション。
そして、核になるフィッティング、調整技術。
そんな難しいことでなくても、お客さまに愉しんでもらう、悦んでいただくおもてなしなど、
ひとでないと出来ないことに注力し、サポートしてもらえる部分は新しい技術や機械をどんどん取り入れ、うまく融合していくことが大事かなと思っています。
まあ、はるか先にAI技術などがメッチャ進歩すればどうなるかは分かりませんが、それを言ったら全産業、お仕事がなくなると云うことですから、ひとが活躍する機会がなくなることは考えにくいですね。
そのために、我々人でしか成しえない出来ない部分がこれまで以上に重要になってくると確信しています。
効率や数字ではなく、ひとのこころを愉しく温かくする、そんな感覚、感性的なお仕事がもっともっと大事になってくるのでしょうね。
そのためには必要な知識・技術の習得に併行して、感性の絶えざるアップが必須になってくるのでしょうね。
でも、愉しい時代になってきたなぁって思うのは、横丁の靴やの妄想でしょうか??