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オルドバイ渓谷にて

2008.02.06

「昨年(2007年)の11月、アフリカへ行ってきました」の続編です。

アフリカを縦に走る大地溝帯のなかに「オルドバイ渓谷」はあります。

1959年にルイス・リーキー博士とマリー夫人が人類最初の進化段階の痕跡を発見し、一躍有名になったところです。

ここで、1978年にマリー夫人率いるチームによって、おおよそ360万年前のものと推定される3人分の足跡が見つかったのです。

まさに世紀の大発見です。

そこには小さな博物館があって、発見された石器や猿人の頭蓋骨などと一緒に、その足跡のレプリカが展示されています(オリジナルは、発見場所に風化しないように埋められているそうです)。

本当はそこまで見に行きたかったのですが、許可をもらうこととレンジャーの付き添いがないとダメということで、時間もなく諦めました。

①高台より望むオルドバイ渓谷の一部。いくつもの断層があり、そこに猿人などの化石が眠っていたのです。
ここが、人類発祥の地とも言われる由縁です。

②「人類最古の足跡」を発見したチームのリーダーであったマリー・キーリー夫人。
ジンジャントロプス・ボイセイの化石を発見したルイス・キーリー博士の奥さま。

③「足跡」のレプリカです。これを見たさに、はるばるアフリカまでやってきました。はるか昔の、我々の祖先に繋がる家族の足跡です。写真は多分こうであったろうという想像のものだそうです。

その渓谷を見下ろす高台にある、小さな博物館に入ってみましょう。

壁には、骨や石器などの化石が飾られています。

そして、中央あたりに「人類最古の足跡」のレプリカが置かれています(右上の写真)。

①その当時の「発掘風景」です。
世界中から多くの学者の方々が参加されたそうです。日本から参加された方の写真もありました。

② 実際に発見されたときの「足跡」の写真。よくもこんなにきれいに残っていたものと感嘆しました。
奇跡的なことだと思います。

③これも、発掘時の写真。保存するための準備段階のものと思われます。今は風化を防ぐために、元あったところにコンクリートで蓋をされている。

この足跡を見ていると、おそらく父親と子供が手をつなぎながら、そしてその後を母親が歩いている、そんな360万年前の家族の様子が目に浮かんできます(あくまでも想像ですが)。

現在の人類に近い旧人(ネアンデルタール人)が約10万年前、そして我々につながる新人(ホモ・サピエンス)が約3万5千年くらいに現れたとされています。

そのはるか以前の猿人の足跡ではありますが、ここに我々の祖先が暮らし歩いていたことを思うと感無量でした。

写真もいろいろ撮ってきました。ご興味のございます方は、どうぞお声をかけてください。

拙い説明ですが、させていただきます。

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