マサイの村で感じたこと
昨年(2007年)の11月、アフリカへ行ってきました。
ケニアとタンザニアです。
タンザニアにあるオルドヴァイ渓谷で人類最古の足跡(レプリカではありますが)と、当店で扱っているMBTの故郷?でマサイの人たちの生活や歩き方を実際にこの目でみてみたかったのです。
約15年ほど前にお取引先さまから、「人類最古の足跡」のレプリカのミニチュアをいただきました。
それから、一度は行ってみたいと思っていたことが、やっと実現しました。
昔は「アフリカ?、そんな遠いところ、どうやっていくねん?!」と思っていたのですが、二年ほど前に今度一緒に出かけた、ダイナス製靴の印南さまのお誘いを受け、夢が叶ったのです。
マサイの民は誇り高き戦士。写真を撮ることは厳禁と聞いていました。
下手にカメラを向けようものなら、槍が飛んでくるかも知れないとも言われていました(実際、許可なく写真を撮ると大変なことになるそうです)。
でも、実際の生活を見てみたいし、彼らの足はどうなっているのかとても興味がありました。
それで、旅行中一緒だったドライバー兼ガイドのイディー氏に頼んだところ、ビレッジ(村)を公開している開明的なマサイの部落に案内してもらうことが出来ました。
そして、その生活ぶりを見せていただきました。
①お出迎えの儀式、マサイジャンプです。このジャンプだけでも、彼らの高い身体能力を窺い知ることが出来ます。着ているものもカラフルで、とてもお洒落だなと感じました。
②「おまえも跳んでみろ」と言われ、横丁の靴やも挑戦しました。一生懸命トライしたのですが「more high! more high!」と言われてしまいました。しんどかった!!
③マサイの女性たち。首飾りがとてもすてきですね。帰ってきて、お客さまに「あのビーズはどうやって作っているの?」と言われたのですが、その時には全く考えていませんでした。
そのマサイの村長さん(?チーフと呼ばれていました)に、下手な英語で交渉の結果、彼の足跡(フットプリント)を採らせてもらうことが出来ました。
もっとも、そのフットプリンターはダイナス製靴の女性陣が印南さんに託したもので、横丁の靴やも便乗させていただいたものです。印南さん、ありがとうございました。
① 村長さんの生足!です。一見するとハンマートウのように指先が曲がっていますが、伸ばせばすぐピンと真っ直ぐになります。
② その足を慎重にフットプリントを採ります(採取者は印南さんです)。村長さんの後、他の人にもお声かけしたのですが、尻込みされました。
③ 「おおっ!!」素晴らしい。本当に健康的なしっかりした足です。
これを採りたくて、はるばる来ました。。
最初、足を見せてもらったときは「ハンマートウ」のように各趾が曲がっていました。
しかし、伸ばしていただくとピンと真っ直ぐになります。
これは、裸足で歩くときにしっかり各趾が地面を掴んでいたものではないかと思われます。
右写真のような、見事なフットプリントが採れました。
これを採りたくて(確認したくて)はるばるアフリカまで来たようなものですから、感激もひとしおです。
思わず、印南さんと「やったね!」と小さくガッツポーズ。
村長さんにお聞きしたところ、このような「フットプリント」は初体験だそうで、もう一枚採って記念に差し上げてきました。
この後、周りで興味深そうにしていたマサイの人たちに「採りませんか?」と、お声をかけたのですが、全員に断られてしまいました。
彼らからすれば、写真と一緒で「何か不気味な」儀式に見えたのかも知れませんね。
マサイの人の足は、思っていたとおり、とても健康的な足跡(プリント)でした。
当店のお客さまにも、このような健康的な足になってもらいたいものです。。
そのためにも、一生懸命に勉強し、品揃えを充実させ、お客さまの「快適歩行」をサポートできるように精進していきたいと、遠いアフリカの地で思いを新たにしました。