足と靴の話 その1
2006.08.11
当おさだウイズ店では、靴を選ぶ前に必ずすることがある。
先ず、お客様のお話(悩みやこれまで靴で苦労してきたことなど)をお訊きし、それを書き留め自分の頭にも入れる。
そして、靴を脱いでいただき、場合によっては靴下・ストキングもお取りいただいて足を観る。これは、靴選びをするときにとっても重要である。
現在の足の状態がわからなければ、その方にあった靴は勧められないから。
この時に横丁の靴やは、靴を脱ぐところをじーっと見ている。
ヒモの靴ならきちんと紐を解いて脱ぐのか、手を使って脱ぐのか?
それだけで、そのお客様が何故悩まれているのかも判ってしまうことが多い。
ヒモの靴なのに紐も解かずに「すこっ」と脱いでしまわれたり、手も使わずに「スポン」と脱げてしまったり。
要するに、ゆるすぎる靴を履いておられる のですね。
これが、問題なんです!
ゆるすぎる靴の場合、
・靴の中で足が勝手に動いてしまい、足趾は知らず知らずのうちに脱げないように踏ん張っていて、そのためにつま先の各趾が曲がってしまう。そして、疲れの原因にもなる。
・靴の中で足が滑ってしまうために、アーチを支える力が落ち開張足の原因に。
・そうなると、アーチ(横アーチ)が落ちているので中足骨の骨頭が歩くたびに擦れてしまい、そこに大きなタコができてくる
ざっと考えただけでも、以上のような問題が生じてくる。
だから、ゆるい靴は良くないのだ。
しかし、多くの方は「ゆるい靴」が好きである。
何故か?
すっと履けれて、すっと脱げるから。。
要するに、面倒くさいのがイヤなんですね。
でも、脱ぎ履きしやすい靴 = 足をホールドする力の弱い靴 なのですね。
それでも、あなたは「ゆるい靴」をご希望ですか。。
おさだウイズ店の靴選びは、お客様にその事を伝えることから始まります。