一流の人の言葉はやはりスゴイです
今年は、葵祭も含めて京都へは3回ほど来ています。
これまでは奈良、飛鳥地方が多かったのですが、訪れてみると、京都もやはりすばらしいですね。
そんな京都で、心に残る言葉に出会いました。
建仁寺でのことです。
ここは、寺院創建800年を超える臨済宗の名刹ですね。
その800年記念に、法堂に龍の絵が加わりました。
小泉淳作画伯による「双龍図」です。
あの大きな天井いっぱいに、双龍がいる図は壮観です。
すばらしい作品ですね。
その小泉画伯の「双龍図制作」の過程をビデオで流しているのを観ることが出来ました。
その中の一言、
「こころは常に成長する、これでいいってことはない」
うーん、なんとなく感じていたことをズバリの言葉で顕されています。
私ども商人は、お客さまのお役に立つために存在しています。
そのお客さまの、感性も含めこころは常に成長していきます。
それに合わせて、私ども商人も常に進化成長していかないと、お役に立つことも出来なくなってしまう訳です。
背中がピーンとしました。
プロ意識、と云いましょうか、小泉画伯は、
作品の完成は”自分のこころ(関所)が決める”
とビデオの中で云っておられました。
これでいいって思えば、そこで終わり。
まだ何か出来ないか、足らないところはないだろうかって考えていると、まだまだ未完成のところが出てくる、と言われています。
今回の天井の「双龍図」でも、足場をしつらえて分割していた絵を表装する職人さんたちが退いた後も、細かなところを加筆されていました。
(ビデオ)観ていて、ホントにすごい!と思いました。
私どもも、お客さまのお役に立つために、もっともっと精進して成長していきたいものと強く思いました。
また、日々のお客さまとの接客の中で、もっとして差し上げられることはないだろうかと、思い巡らせる大切さを感じました。
今回の京都は、学びと気付きがいっぱいでした。
※小泉淳作画伯は、今年の一月にお亡くなりなりました。こころよりお悔やみを申し上げます。