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真善美(結構長文です)

2013.07.27

数日前にお越しいただいたお客さま。

お母様とお二人で入ってこられて、店内の商品をいろいろ見られています。

おさだウイズ店では、お店に入ってこられても、すぐにはお声をかけません。

ご挨拶だけして、あとはこちらの仕事をしながらご様子を伺っています。

(この時に、歩き方や癖、身体のつくりなどを拝見してはいますが)

いろいろ見ると云っても、当店ではあまり商品を出していません。

いろんな理由があって、たくさん並べるのがいいとは思っていないからです。

 

快足楽歩カンパニー おさだウイズ店

 

お客さまとお話をして、どんな時に履かれる靴なのかを伺ったり、実際におみ足を測定して、それから「これなら!」という品(靴)をお持ちします。

 

先ほどのお二人も、商品を見ていてもわからないと云うことを悟られた(^_^;)ようで、「あの~・・・・・」って声をかけてこられました。

それからお困りの事柄などをお聴きして計測をします。

入ってこられたときに、「ああ、この方は細いおみ足の方だな」って感じ取っていたのですが、履いておられた靴は3Eのかなり太目のものです。

実際に計測してみますと、23センチのC。かなり細いおみ足です。

なかなか探しても合う靴は少ない、と思われます。

履いておられたのは、某BSの23.5センチ3Eのもの。

それを、「これが一番気持ちよいのです」と言っておられます。

 

あまり扱いの多くない靴なので、たぶんあそこでお求めになった、と云うことまで推測できます。

その靴(一体成形でしっかりフットベッド構造になっている)に、厚い中敷きが入れてあります。

これはこのお客さまには売ってはいけないものなのですね。

それなのに、そのお店では「これが一番履きやすいですよ」と言って、お勧めしたそうです。

そのお客さま、これまでデパートや量販店で散々合わない体験をされてきたそうですが、それでもこの靴は一番合っていると思われて履かれていたそうです。

 

当店の見立てでお出しした靴。

履いた瞬間に、「あっ」という声と表情。

「全然違う!」と。

となりのお母様には、当然ながらその履き心地はわからないので、「どう? どう??」って声をかけられています。

やっと自分が目ざしているものにめぐり逢ったような、そんな面持ちです。

 

当店でもそんなにたくさんの靴を在庫しているわけではありませんが、少なくともお越しいただいたお客さまに何らかの解決策を出せるような品揃えを心がけています。

それでも、それを超えて難しいおみ足のお客さまがおられるのも事実です。

そんな時は、きちんとそのことをお話し、時間をいただいてお探しするか、妥協ではありますが、一番近い木型(足型)の商品に調製を加えるかを選択していただきます。

その時に、無理にお買い求めていただいても、絶対に高い満足感と感動は感じていただけません。

 

そのようなときの選択肢が「真善美」にかなっているかどうかなのです。

 

本当にそのお客さまのことを思えば、たとえ時間がかかっても、その「真善美」をお伝えするべきだと思っているのです。

こちらの心がけであるとともに、なにも知らないお客さまにその選択基準を教えてさし上げるのが、長い目で見たときに、自店の大事な顧客さまになっていただけるために必要なことと考えています。

 

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